今回は楽曲のカバーをする際、歌を歌う際にはブレスの位置がとても重要だということを解説していきたいと思います。
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【ボイトレ基礎】楽曲のカバーをする際にはブレスの位置がとても重要
僕のレッスンでは、基礎トレーニングの他に必ず歌唱トレーニングを取り入れています。
オリジナル楽曲が無い方には、ご自身が歌いたいと思う既存の曲を練習していただくのですが、まず最初に気をつけてもらっているのがオリジナルの歌い手のブレスの位置を必ず確認してもらうことです。
ブレスの位置を正確に確認する簡単な方法
ブレスの位置を正確に確認する簡単な方法を下記にまとめました。
- A4サイズの紙に歌詞をプリントします。
- その歌詞を見ながらオリジナルの楽曲を聴きます。
- オリジナルの歌手がブレスをしている位置に「v」と書き入れていきます。
2〜3回聴けばブレスの位置は書き込めると思います。
僕と教え子さんで一緒に聴き、ブレスの位置を書き込んでいき、最後に答え合わせをします。
ですが、教え子さんの中で意外と多いミスがあります。
それは、「ここでブレスをしているだろう」という予測でブレスの位置を書き込んでしまっているパターンです。
本当に多いです。これが絶対ダメというわけでは無いのですが、まず聴く耳が育たないのと、ブレスの位置によって伝わり方が大きく変わります。
そして何より、「ブレスの位置も歌詞の一部」と思うぐらいに意識した方が良いと考えています。
プロの現場でのレコーディングでは、ボーカルディレクターがブレスの位置を細かく指示します。もちろん表現の方法と同じで正解は無いのですが、その位置が一番良いと思う位置でブレスをした歌が、レコーディングされて良に出ます。
なのでブレスの位置は実はとても重要なんですね。
オリジナルのブレスの位置でブレスができない場合の対処方法
次に、オリジナルの歌手と同じ位置でブレスをしながら歌唱の練習をしていくのですが、どうしてもオリジナルと同じ位置でブレスができない場合があります。
例えば、
- 一息で歌うフレーズが長すぎて息が続かない
- フレーズとフレーズの間が短すぎてブレスをすると次のフレーズが出遅れてしまう
などのパターンです。
ライブ映像を観る
この場合、とても役に立つのがオリジナルのアーティストのライブ映像を観ることです。
実際、レコーディングでは歌の最初から最後までノンストップで歌ってそれがそのまま世に出るというケースはほぼありえません。
パートごとに歌い直したり、フレーズごとに歌い直したりして最高の状態にして世に送り出します。
なのでまれに、実際に一曲を通して歌唱した場合はとても難しくなる曲もあります。
たまにアーティスト本人が「ライブでは難しくて歌えない」なんて言ってしまう場合もありますね。
ですので、実際のアーティストがライブでどのように歌っているのかを観て研究するのはとても勉強になります。
ブレスの位置は基本的に変わりませんが、ブレスの位置が増えていたり、フレーズを少しアレンジして歌いやすくしていたりします。
それらを真似ていくことで歌いやすくなりますし、自分の歌い回しの引き出しも増えていきますので、他の曲でも応用できるようになります。
ブレスの位置を増やす
それでもどうしても歌いづらい場合は、歌詞の意味と楽曲のノリに注意してブレスの位置を増やしていきます。
ここでの注意点は、オリジナルでブレスをしている位置では極力ブレスをすることです。
オリジナルの歌手がブレスをしている位置でブレスをしないと、のっぺりしてしまい楽曲のノリが失われてしまうケースがほとんどです。なので、ブレスの位置を変えるのではなく増やしていき、オリジナルの歌手がブレスをしている位置では極力ブレスをするようにしましょう。
短い時間でブレスをする練習方法
フレーズとフレーズの間のほんの一瞬でブレスをしないといけない場合がありますが、その時に瞬時にブレスをする練習として効果的なのがティッシュ・ブロウというメソッドです。
ティッシュ・ブロウについてはこちらの記事でまとめていますのでぜひ読んでみてくださいね。
まとめ:【ボイトレ基礎】楽曲のカバーをする際にはブレスの位置がとても重要
という事で今回はブレスの位置がいかに重要かという事について解説しました。
ブレスの位置一つで楽曲のノリが変わりますし、歌詞の伝わり方も変わります。
なのでブレスの位置も歌詞の一部として捉えて練習することをオススメします。