いつもボイトレブログを読んでいただきありがとうございます。

実は当サイトで一番読まれている記事が下記の「がなり声」についての解説記事なんです。

正直、「なんでがなり声の記事が一番読まれているんだろう？ミドルボイスやミックスボイスじゃないのかな？」と思っていたんですが、ある曲を歌うある歌い手さんの存在を知ってから、もしかしたらこの方の影響で「がなり声」の記事が読まれているのでは！？と思うようになりました。

という事で今回は、超学生さんが歌う「ボッカデラベリタ」の歌い方解説をさせていただきたいと思います。

「ボッカデラベリタ」の歌い方!超学生さんのがなり声とエッジボイス解説!

この曲は柊キライさんという方が作られた曲で、オリジナルはボーカロイド楽曲です。

まずはオリジナルを聴いてみましょう。

本家様：ボッカデラベリタ / 柊キライ feat.flower

かっこいいですよね。ボーカロイドって綺麗に聴かせるために、実はもの凄く時間をかけて制作しているんです。パソコンで打ち込んですぐに綺麗に歌ってくれるというわけではないんですね。

 

そして次に超学生さんが歌っているバージョンを聴いてみましょう。

今回参考にさせていただきました動画：【超学生】ボッカデラベリタ @歌ってみた

原曲と全然違うんですが、凄くハマってますよね。

超学生さんの低音ボイスとがなり声がとてもパワフルでかっこいいです。

そして曲中で色々な発声方法を使っていてるので、超学生さんは喉のコントロール力に長けている方だと思います。

共鳴は口腔共鳴で、下顎あたりの響きを意識すると雰囲気が近くなると思います。

 

発声のテクニックを下記のように歌詞に表記しました。

ボッカデラベリタ　　　　作詞・作曲：柊キライ

アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君がいなけりゃあたしは無い 無い
はい はいそうですね その通りです
喉を過ぎさる解の有り様

あ あ あ
アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君は軽薄 くたびれ だらけ⤵︎
あたしいい子じゃいられない
それは常にひしひし⤵︎

あなたワイワイドンチューノー てんでだめですの
意味があるなら言葉にせずに
ただし態度で示さなきゃ全てが伝わらないままになる

トップシークレット 明かさないように

そう
アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君がいなけりゃあたしは無い 無い
はい はいそうですね その通りです
喉を過ぎればそれは真実

あ あ あ あ あるべき場所へ
あ あ あ あ あたし導く
あ あ あ あ 奈落の底で
アイアイアイヘイチューなんですの

かなり アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
やはり軽薄 高貴のあたし⤵︎
乾いた底へ引きずるの
君がいなきゃ今頃高嶺なの

トップシークレット 肺に滲んだ衝動が喉を火傷させる
シークレット シークレット 今にあああああああああ
出てこないで

アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君がいるからあたしが痛い 痛い
はい はいそうですね その通りです
極を超えては落ちてくの

アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
あたし期待 期待無い連中 な な な な なんですの

どうにもならぬ
アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君がいなけりゃあたしは無い 無い
はい はいそうですね その通りです
喉を過ぎればそれは真実

あ あ あ あ あるべき場所へ
あ あ あ あ あたし導く
あ あ あ あ 奈落の底で
アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの

引用元：https://www.youtube.com/watch?v=wp9Z2wZ-2bs

超学生さんの歌い方を完コピするのはちょっと大変かもしれませんが、早速解説していきます。

「ボッカデラベリタ」1番の歌い方

サビ

アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君がいなけりゃあたしは無い 無い
はい はいそうですね その通りです
喉を過ぎさる解の有り様

最初からがなり声で入ります。原曲の世界観を一気に自分のものにしている感じですね。

「あたしは」の部分はG#4という男性が地声で出すには高い音でのがなり声なので、ちょっと大変です。

「有り様」の部分の最初の「あ」は、仮声帯を一瞬閉めて、ひっかけるように出しています。

Aメロ

あ あ あ
アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君は軽薄 くたびれ だらけ⤵︎
あたしいい子じゃいられない
それは常にひしひし⤵︎

あなたワイワイドンチューノー てんでだめですの
意味があるなら言葉にせずに
ただし態度で示さなきゃ全てが伝わらないままになる

Aメロはずっとエッジボイス気味ですね。

下顎で共鳴させるように意識して低く深い声を意識してみてください。

そして「君は軽薄 くたびれ だらけ⤵︎　あたしいい子じゃいられない それは常にひしひし⤵︎」を一息で歌っています。結構長いフレーズなので、しっかりと息の量のコントロールが必要になってきます。

Bメロ

トップシークレット 明かさないように

「トップシークレット」は共鳴を鼻腔と口腔で半分半分ぐらいで響かせているように聴こえます。

「明かさな・いよ・うに」は、「・」を入れた部分で音を切っていますが、仮声帯を一瞬閉めて音を切ると同じように歌えると思います。

サビ

そう
アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君がいなけりゃあたしは無い 無い
はい はいそうですね その通りです
喉を過ぎればそれは真実

あ あ あ あ あるべき場所へ
あ あ あ あ あたし導く
あ あ あ あ 奈落の底で
アイアイアイヘイチューなんですの

最初のサビとがなる部分が違います。

「あたしは」の部分で裏声を使っています。最初のサビではこのフレーズをがなり声で歌っていました。

サビ後半の「あ あ あ あ」というフレーズが三回出てきますが、毎回違った発声なのも面白いですね。超学生さんのように一音一音の音をしっかり切って歌うには、しっかりと横隔膜のポンプを使い声帯と仮声帯を開閉させて歌うテクニックが必要です。

「ボッカデラベリタ」２番の歌い方

Aメロ

かなり アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
やはり軽薄 高貴のあたし⤵︎
乾いた底へ引きずるの
君がいなきゃ今頃高嶺なの

1番のAメロが終始エッジボイス気味だったのに対し、2番のAメロは後半になるにつれてウィスパーボイス気味になっています。Bメロの最初がウィスパーボイスなので、そこに繋がるように表現しているのではないかと思います。

Bメロ

トップシークレット 肺に滲んだ衝動が喉を火傷させる
シークレット シークレット 今にあああああああああ
出てこないで

さっきまで強い低音とがなり声で歌っていたのに、優しいウィスパーボイスが入ってくるとそのギャップにも惹かれますし、とてもセクシーですよね。そしてサビに向かい歌い方は激しくなっていきます。

サビ

アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君がいるからあたしが痛い 痛い
はい はいそうですね その通りです
極を超えては落ちてくの

1番のサビと比べてがなり声の部分が多くなっています。

オケも１番より激しいアレンジになっていますので、呼応するように歌声も激しくなっていますね。

落ちサビ

アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
あたし期待 期待無い連中 な な な な なんですの

一行目はエッジボイスで入り、裏声で歌っています。

二行目は一行目と同じ音程ですが、地声で抑え気味に歌っています。

サビ

どうにもならぬ
アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの
君がいなけりゃあたしは無い 無い
はい はいそうですね その通りです
喉を過ぎればそれは真実

あ あ あ あ あるべき場所へ
あ あ あ あ あたし導く
あ あ あ あ 奈落の底で
アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの

最後のサビは2番のサビと同じようにがなり声で歌っています。

「あ あ あ あ」の部分は、一番の時と歌い方を変えていますね。

最後の「アイアイアイヘイチュー な な な な なんですの」がなりっぱなしで最後にG#4の高音でがなっています。最後の辛い部分ですが、頑張りましょう。笑

まとめ：「ボッカデラベリタ」の歌い方!超学生さんのがなり声とエッジボイス解説!

お疲れ様でした。

ここまでがなり声で歌う割合が多い曲は喉に負担がかかりやすいので、気をつけて練習してみてくださいね。

それにしても、最近は高音を得意とするシンガーが多い中、超学生さんは力強い低音が魅力の新しいタイプのシンガーではないでしょうか？

他の動画も観させていただいたのですが、がなり声を使わなくてもとても魅力的でセクシーな歌声の方です。

例えばこちらの動画はビリー・アイリッシュの「i love you」を歌っている動画です。

【超学生】i love you @歌ってみた

優しい低音と綺麗なウィスパーボイスが中心で、所々にエッジボイスを入れています。

本当に喉の使い方が器用だな〜と思います。

なので高音ボイスに飽きた！なんて方は是非、超学生さんの動画を観てみてくださいね。

・超学生さんのYouTubeチャンネル

さらに、超学生さんと同じ歌い手であるAdoさんのがなり声は、同じがなり声でも出し方が少し違います。

それぞれのがなり声の練習方法をまとめた記事もありますので、気になる方は読んでみてください。

がなり声の出し方を種類別（超学生さんタイプとAdoさんタイプ）で解説

歌い方解説の記事は他にもありますので、こちらもぜひ読んでみてください。