人気バンドMrs. GREEN APPLEのボーカル：大森元貴さんの圧倒的歌唱力に魅了されてMrs.GREEN APPLEのファンになった人は多いのではないでしょうか。
特に歌の練習をしている人の中には、大森元貴さんの歌い方を参考にしている人が多いと思います。
今回はMrs. GREEN APPLEがAdoさんに提供し、セルフカバーもしている人気曲「私は最強」の、大森元貴さんのライブでの歌い方を解説をしていきたいと思います。
Contents
「私は最強」歌い方解説！大森元貴さんのライブでの裏声やミックスボイス(ベルティングボイス)も解説！
まずは「私は最強」のライブ音源を聴いてみましょう！
ライブでこの安定した歌唱力は凄まじいですね、、、！
発声の違いによって歌詞を下記のように色分けしました。
- 色無し→地声
- ピンク→ミックスボイス（もしくはベルティングボイス）
- 緑→裏声
- 水色→ウィスパーボイス
ミックスボイス（以下：ミックス）やベルティングボイス（以下：ベルティング）の部分は地声の可能性もありますのであくまで参考まで。人によって（声帯の大きさや厚みによって）どちらで歌った方が良いか、切り替えのポイントも変わってきますので、歌いやすい方で練習してみてください。
地声からミックス（ベルティング）ボイスに上手く切り替えるコツは、切り替える直前の地声を力まないことです。
歌詞
私は最強
作詞：大森元貴
作曲：大森元貴さぁ、怖くはない
不安はない
私の夢は みんなの願い
歌唄えば ココロ晴れる
大丈夫よ 私は最強私の声が
小鳥を空へ運ぶ
靡いた服も踊り子みたいでさ
あなたの声が
私を奮い立たせる
トゲが刺さってしまったなら ほらほらおいで見たことない 新しい景色
絶対に観れるの
なぜならば
生きてるんだ今日もさぁ、握る手と手
ヒカリの方へ
みんなの夢は 私の幸せ
あぁ、きっとどこにもない アナタしか持ってない
その温もりで 私は最強回り道でも
私が歩けば正解
わかっているけど
引くに引けなくてさ無理はちょっとしてでも
花に水はあげたいわ
そうやっぱ したいことしなきゃ
腐るでしょう？ 期待には応えるのいつか来るだろう 素晴らしき時代
今はただ待ってる 誰かをね
繰り返してる 傷ましい苦味
火を灯す準備は出来てるの？
いざ行かん 最高峰さぁ、怖くはない？
不安はない？
私の思いは 皆んなには重い？
歌唄えば 霧も晴れる
見事なまでに 私は最恐さぁ、握る手と手
ヒカリの方へ
みんなの夢は 私の願い
きっとどこにもない アナタしか持ってない
その弱さが 照らすの最愛の日々
忘れぬ誓い
いつかの夢が 私の心臓
何度でも 何度でも 言うわ
「私は最強」「アナタと最強」
引用元: https://j-lyric.net/artist/a061fbb/l059d91.html
大森元貴さんの歌い方は呼気が強く、高音は裏声を多様し、ミックス（ベルティング）ボイスは最小限の使用で歌っています。
楽曲全体のキーはとても高いのですが、ミックス（ベルティング）ボイスが苦手な人も比較的歌いやすいでしょう。
とはいえ、裏声を多様しますので、しっかりと声帯を閉じて息漏れを少なくしないと声帯にダメージが蓄積されて、最後まで歌い切ることは出来なくなります。
大森元貴さんのように呼気を強くするには腹式呼吸を鍛えましょう。また、地声を裏声をスムーズに切り替える練習方法を解説した記事もありますので参考にしてみてください。
腹式呼吸を鍛えるには下記の記事を参考に練習してみてください。
地声を裏声をスムーズに切り替えるには、下記の記事を参考にしてみてください。
それでは、「私は最強」の歌い方を細かく解説していきます。
「私は最強」1番の歌い方
頭サビ
さぁ、怖くはない
不安はない
私の夢は みんなの願い
歌唄えば ココロ晴れる
大丈夫よ 私は最強
B4の高音の裏声から始まります。裏声であればそこまで高くない音ですので、音程を外さないように、力まないように出しましょう。
「さぁ」の「ぁ」は、ライブでは「は」のように発音しています。
また、次の「怖くはない」の「はない」は、本来「わない」と発音しますが、ライブでは「ふぁない」と発音しています。さらに「は」の時の呼気が強く、マイクに息の音が当たっていますね。
さらに次の「不安はない」も「ふふぁんふぁない」と発声しています。「ふぁ」の部分は呼気が強く、マイクに息が当たる音がします。
その後、地声と裏声を行ったり来たりしますが、B4以上の音は裏声、B4より低い音は地声で歌っています。
最後の「私は最強」の「強」はE5の高音を綺麗な裏声で発声し、さらにビブラートをかけています。
E5の高音でビブラートをかけるのは難しいですね。まずE5の高音を裏声で余裕をもって発声できるように練習し、発声できるようになったらビブラートをかける練習をしていきます。
Aメロ
私の声が
小鳥を空へ運ぶ
靡いた服も踊り子みたいでさ
あなたの声が
私を奮い立たせる
トゲが刺さってしまったなら ほらほらおいで
Aメロの入りの「私の声が」では、最初にミックス（ベルティング）ボイスで柔らかく発声しているように聞こえます。
同じメロディーの「靡いた服も」と「あなたの声が」は、地声で強く発声しています。
「靡いた服も」の最初に「ん」の発音が入り、「ん靡いた服も〜」と歌っています。「ん」を最初につけることによって声帯が閉じやすくなり、高音も安定して発声できるようになります。
Aメロで特に難しい部分が最後の「おいで」の「お」の音程です。
ここは3連符（1拍に3つの音が入る）になっていて「F#G#F#」と素早く音程を移動させています。
この部分は、喉に力が入ってしまうとスムーズに音程の変化ができませんので、しっかりと喉をリラックスさせておきましょう。
Bメロ
見たことない 新しい景色
絶対に観れるの
なぜならば
生きてるんだ今日も
「見たことない」の「と」はA4の高音のため、ミックス（ベルティング）で歌うほうが喉に負担がかかりにくいです。地声が高い人は地声で出しても良いでしょう。
Bメロも半分近く裏声で歌っています。裏声は高音を楽に発声できますが、裏声発声時に声帯からの息漏れが多いと、声帯にダメージが蓄積されて、歌の後半で声が出づらくなってしまったり弱々しい裏声になってしまいます。
Bメロ最後の「生きてるんだ今日も」は、音源では「生きてるんだ今日も」というようにほとんどをベルティングボイスで歌っていますが、ライブでは全て裏声で歌っています。
サビ
さぁ、握る手と手
ヒカリの方へ
みんなの夢は 私の幸せ
あぁ、きっとどこにもない アナタしか持ってない
その温もりで 私は最強
この曲はAメロもBメロもキーが高いですが、サビはさらに高くなります。
B4以上の音は裏声なので、ミックス（ベルティング）ボイスよりは歌いやすいかと思います。
「さぁ、握る手と手 ヒカリの方へ」で出てくるA4やA♭4の音はミックス（ベルティング）ボイスで歌っていますが、A4の音の母音は「い」ですので喉に余計な力が入りやすいです。ここで喉に負担をかけないように、ミックス（ベルティング）ボイスもしっかり練習しておきましょう。
「みんなの夢は」の「ゆ」が「ひゅ」と発音してますが、「ゆ」と発音すると喉が閉まって余計な力が入ってしまいますので、大森さんと同じように「ひゅ」と発声すると良いでしょう。
ちなみに、「アナタしか」の部分は音源ではミックス（ベルティング）ボイスで歌っていますが、ライブでは裏声で歌っています。
「私は最強」2番〜最後の歌い方
Aメロ
回り道でも
私が歩けば正解
わかっているけど
引くに引けなくてさ無理はちょっとしてでも
花に水はあげたいわ
そうやっぱ したいことしなきゃ
腐るでしょう？ 期待には応えるの
2番のAメロは前半が1番と同じメロディーで、後半は全く違ったメロディーになっています。
後半のメロディーはほとんど裏声で歌っていますが、声帯をしっかり閉じて息漏れを少なくしましょう。
最後の「腐るでしょう？ 期待には応えるの」はC5の高音までミックス（ベルティング）ボイスで出しています。
特に終わりの「の〜〜〜〜」は「B4〜A4〜B4〜A4〜A♭4」というように高音で伸ばしながら音程を移動させています。
ここは喉をしっかり開いて、声が裏返らないようミックス（ベルティング）ボイスで出し切りましょう。
Bメロ
いつか来るだろう 素晴らしき時代
今はただ待ってる 誰かをね
繰り返してる 傷ましい苦味
火を灯す準備は出来てるの？
いざ行かん 最高峰
2番のBメロは1番のBメロと同じように歌っています。
「いざ行かん 最高峰」の部分は、音源では「いざ行かん 最高峰」というようにほとんどをミックス（ベルティング）ボイスで歌っていますが、ライブでは全て裏声で歌っています。
サビ
さぁ、怖くはない？
不安はない？
私の思いは 皆んなには重い？
歌唄えば 霧も晴れる
見事なまでに 私は最恐
2番のサビも1番と同じように歌っていますが、最後の「私は最恐」の音程が変わっており、発声も裏声になっています。
また、「不安はない？」は「ふふぁんわない」と呼気を強くして歌っています。
最後サビ
さぁ、握る手と手
ヒカリの方へ
みんなの夢は 私の願い
きっとどこにもない アナタしか持ってない
その弱さが 照らすの最愛の日々
忘れぬ誓い
いつかの夢が 私の心臓
何度でも 何度でも 言うわ
「私は最強」「アナタと最強」
ここまでずっと高いキーで歌ってきているので、最後のサビまで歌い切るのはかなり大変だと思いますが、大森さんはライブでも最後サビまで余裕をもって歌っています。
ポイントとしては、ここまでにも何度かありましたが、音源でミックス（ベルティング）ボイスで歌っている部分を裏声で歌い、喉への負担を軽くすることによって最後まで余裕をもたせていることです。
最後サビでは、「アナタしか」と「いつかの」が、音源ではミックス（ベルティング）ボイスで歌っていて、ライブでは裏声で歌っている部分です。
最後の「アナタと最強〜〜〜〜」の高音裏声で、音源には無い「F#5〜E5〜F#5〜E5〜G#5」という超高音でのフェイクを決めています。
このフェイクは、最後まで歌い切れるようになったら挑戦してみましょう。
まとめ：「私は最強」歌い方解説！
お疲れ様でした。
「私は最強」は地声と裏声をほぼ半々の割合で使っていて、ところどころにミックス（ベルティング）ボイスが入っています。
喉の状態は常にリラックスさせて、できるだけ声帯にダメージを与えないように歌いましょう。
大森元貴さんのように歌うには、下記のポイントを意識しましょう。
- 喉が閉まりやすい部分は呼気を強くして発声する
- 地声を軽やかに発声し、裏声への切り替えをスムーズにする
- 裏声は声帯をしっかり閉じて発声する
余談
Mrs.GREEN APPLEは大森元貴さん（ボーカル・ギター）、若井滉斗さん（ギター）、藤澤涼架さん（キーボード）の三人で活動しているバンドですが、全ての楽曲の作詞作曲編曲を大森元貴さんが手掛けています。
元々は5人で活動していましたが、2020年7月には事務所を退所し、活動休止を発表しました。
それから2年弱の活動休止期間を経て、2022年3月より3人体制で活動を再開しています。
活動休止前から人気はありましたが、活動を再開してからはさらに人気を得ていて、日本を代表するロックバンドとなりました。
その中でもやはり大森元貴さんの才能（歌唱力、作詞作曲、プロデュース力など）が光っていて、今後も素晴らしい楽曲が生まれてくるのがとっても楽しみですね！
大森元貴さんの歌い方解説は他にもありますので、良かったら是非ご覧ください！
