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「春を告げる」歌い方!yamaさんの鼻腔共鳴とウィスパーボイスを攻略。

次世代ボカロPのくじらさんが作詞作曲プロデュースをしてyamaさんが歌っている「春を告げる」を今回は解説させていただきます。

「春を告げる」歌い方!yamaさんの鼻腔共鳴とウィスパーボイスを攻略。

早速原曲を聴いてみましょう。

春を告げる   Words and Music :くじら

深夜東京の6畳半夢を見てた Ah
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない
ここには誰もいないから

Ah ここに救いはないよ
Ah 早く行っておいで
難しい話はやめよう
とりあえず上がって酒でも飲んでさ
いつも誰にでも いことを
繰り返している

完璧な演出と 完璧な生を
幼少期の面影は だれも知らないん
れもがマイノリティなイムトラベラー
ほら真夜中はすぐそこさ

深夜東京の6畳半夢を見てた Ah
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない
ここには誰もいない Ah

明日世界は終わるんだって
昨日は寝れなくて
小さな記憶の箱は
るの海に浮かんでいる
僕らを描いたあの絵の中に
吸い込まれるように
終末旅行を楽しもう
どうせ全部今日で終わりなんだか

深夜東京の6畳半夢を見てた Ah
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない
ここには誰もいない

深夜東京の6畳半夢を見てた Ah
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない
ここには誰もいないから

引用元:https://petitlyrics.com/lyrics/2859882

発声の違いによって歌詞を下記のように色分けしました。

  • 色無し→ノーマルの地声
  • →裏声
  • 水色→ウィスパーボイス

この曲は大部分がウィスパーボイスで歌われています。

yamaさんの発声の特徴は、鼻腔共鳴が強いウィスパーボイスだということです。息を強く鼻に抜いて声を出すイメージでyamaさんの近い声が作れると思います。裏声の時も息を鼻に強く抜いていますので、終始鼻腔共鳴を意識して歌ってみてください。

「春を告げる」1番の歌い方

頭サビ

深夜東京の6畳半夢を見てた Ah
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない
ここには誰もいないから

頭サビの入りからリズムをしっかり感じる歌い方です。おそらくオケがなくてもグルーヴを感じる歌い方だと思います。最初からグッと曲に引き込まれますね。

ほとんどウィスパーボイスで歌っていますが、裏声から戻る時だけノーマルの地声になっています。この切り替えが、実際に歌ってみるとなかなか難しいです。

Aメロ

Ah ここに救いはないよ
Ah 早く行っておいで
難しい話はやめよう
とりあえず上がって酒でも飲んでさ
いつも誰にでも いことを
繰り返している

Aメロも裏声の後のフレーズがノーマルの地声になっています。

繰り返している」の「返している」を鼻腔共鳴でなく口腔共鳴にして、あえて声の深みを無くして軽くしているように聴こえますね。

Bメロ

完璧な演出と 完璧な生を
幼少期の面影は れも知らないんだ
れもがマイノリティなイムトラベラー
ほら真夜中はすぐそこさ

れもがマイノリティなイムトラベラー」の切り替えをこの早さでスムーズに行うのはなかなか難しいと思います。

イムトラベラー」は「ムトラベラー」と言ってるように聴こえます。「」を「」にして鼻から抜けるように歌っていると思われます。

サビ

深夜東京の6畳半夢を見てた Ah
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない
ここには誰もいない Ah

入りの「深夜」は、曲頭の時はウィスパーボイスだったですが、今回のサビではノーマルの地声で歌っています。

ここには誰もいない ここには誰もいない Ah」は鼻腔共鳴を少し抑えて軽く歌っていると思います。

「春を告げる」2番の歌い方

Aメロ

明日世界は終わるんだって
昨日は寝れなくて Ah
小さな記憶の箱は
るの海に浮かんでいる
僕らを描いたあの絵の中に
吸い込まれるように
終末旅行を楽しもう
どうせ全部今日で終わりなんだか

2番のAメロの前半部分はオケの音数が少なくなりリズムが取りづらくなりますが、しっかりリズムをキープして歌のみでグルーヴが出せるように練習が必要な箇所だと思います。yamaさんのリズム感の良さが際立つ部分です

サビ

深夜東京の6畳半夢を見てた Ah
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない
ここには誰もいない

いわゆる落ちサビの部分ですが、「明日には消えてる電脳城に」の部分がさっきまでのサビの歌い方と違い、「消えてる」の部分がノーマルの地声になっています。

このように歌い方にグラデーションをつけて盛り上げていく事で、この後ベースとドラムの音が入ってくるオケのアレンジをより引き立てる事ができます。

トキ
トキ
ここのオケを引き立てるボーカルテクニックはすごく上手いなと思いました。

最後サビ

深夜東京の6畳半夢を見てた Ah
灯りの灯らない蛍光灯
明日には消えてる電脳城に
開幕戦打ち上げて
いなくなんないよね
ここには誰もいない
ここにはだれもいないから

最後のサビは半音上がっています。グッと盛り上がりますね。それでもyamaさんは強い鼻腔共鳴でしっかり太く歌っています。

そして最後は「ここにはだれもいない」と終わりに向かってクレッシェンド(だんだん強く)して、「から」でウィスパーボイスにして終わるというおしゃれな歌い方をしています。

トキ
トキ
最後の最後にまたグッと聴き手を引き込んで終わっていますね。

まとめ:「春を告げる」歌い方!yamaさんの鼻腔共鳴とウィスパーボイスを攻略。

お疲れ様でした。

この曲はテンポが速く地声と裏声とウィスパーボイスの切り替えも多いので、yamaさんのような雰囲気を出すのはかなり難しい曲だと思います。

声質だけなら、強い鼻腔共鳴を意識しながら歌えば近づけるのではないかと思います。その中でも強弱をしっかり付けて歌詞を表現しているyamaさんは本当に上手な方だと思いました。

そして終始エモい歌声で歌うyamaさん、また新しいタイプのボーカリストが出てきた!って感じですね。

「春を告げる」の余談

「春を告げる」はボカロPのくじらさんが作詞作曲プロデュースをしている曲ですが、このくじらさんという方の作る曲の世界観が僕はとても好きです。

ジャジーなコード進行を使った曲が多くて、ボカロ系と言われている方達の中でも特別な存在感を放つクリエイターさんだと思っています。

最新曲の「クリーム」がリリースされたばかりですが、こちらは打って変わってスローテンポな曲です。ボーカルは「春を告げる」と同じyamaさんなので相性は抜群です。

そしてyamaさんはスローな曲もとても雰囲気があって上手ですよね、エモいです。

「春を告げる」と「クリーム」のミュージックビデオで使われているイラストはともわかさんというイラストレーターの方の作品ですが、これも楽曲にマッチしていて凄く引き込まれます。ともわかさんは自身のイラストのグッズなども販売しているそうです。

という事で、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

トキ
トキ
歌い方解説の記事は他にもありますので、よかったらぜひ読んでみてください。
トキ
トキ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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