昨日の「春を告げる」yamaさんの歌い方解説が好評で、早速yamaさんの新曲「クリーム」のリクエストをいただきましたので、解説させていただきます。
Contents
「クリーム」歌い方!yamaさんのエモい雰囲気づくりを解説。
まずは「クリーム」の原曲をどうぞ。
クリーム 作詞・作曲:くじら
ベランダに出た 青い柵にもたれかかって煙を喫んだ
不確かな日々 あるきながら確かめていった
日が暮れるのが遅くなったね
だんだん暖かくなってきたね
風も気持ちよくなってきたね
窓をあけようかあかねいろのそらを眺めながら 肩にもたれかかって
夢みたいな日常がいつしかありました
寄り道は気づかないしあわせの形だね
変わらない階段と景色を刻んで
まどろみの中へ白い壁が暖かい陽に染って 綺麗な街をこえていると
なんだか悲しくなったんだ
移りゆく景色これからの生活をおもってくらがりへ
そっと目を閉じたあかねいろのそらをながめながら 肩にもたれかかって
ゆめみたいな日常がいつしかありました
寄り道は気づかないしあわせの形だね
変わらない階段と景色を刻んで
まどろみの中へまどろみの中へ
茜色の空の下 子供が笑ってる
夜明けの海に涙沈めたSource: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/yama/cream/
発声の違いによって歌詞を下記のように色分けしました。
- 色無し→ノーマルの地声
- 水色→ウィスパーボイス
- 黄色→エッジボイス
- 緑→裏声
曲の展開はBメロが無く、Aメロとサビの繰り返しです。
歌い方についてはウィスパーボイスで歌う部分が多いのと、サビでエッジボイスを使っているのが特徴です。
おそらく失恋の曲なので、ウィスパーボイスで寂しい感じを表現しているのではないかと思います。(違ったらごめんさない)
鼻腔共鳴をしっかり使っていますが、息の強さはあまり強くしていないように聴こえます。
yamaさんの「クリーム」歌い方のポイントは
- 常に鼻腔共鳴
- 基本がウィスパーボイス
- 強弱の強の時にノーマルの地声になるです!
それでは1番から解説していきます。
「クリーム」1番の歌い方
Aメロ
ベランダに出た 青い柵にもたれかかって煙を喫んだ
不確かな日々 あるきながら確かめていった
日が暮れるのが遅くなったね
だんだん暖かくなってきたね
風も気持ちよくなってきたね
窓をあけようか
フレーズの語尾をかなり短く切っています。
「あるきながら」と「確かめていった」のあいだに一瞬間が入りますが、ここはブレスをしていません。「だんだん」と「暖かくなってきたね」の間もブレスはしていません。
サビ
あかねいろのそらを眺めながら 肩にもたれかかって
夢みたいな日常がいつしかありました
寄り道は気づかないしあわせの形だね
変わらない階段と景色を刻んで
まどろみの中へ
入りの「あ」がエッジボイスになっています。
それ以外にも裏声になる前の音がエッジボイスになっていますので、「裏声の前がエッジボイス」と意識すればウィスパーボイスとエッジボイスと裏声の切り替えがしやすくなると思います。
「クリーム」2番の歌い方
Aメロ
白い壁が暖かい陽に染って 綺麗な街をこえていると
なんだか悲しくなったんだ
移りゆく景色これからの生活をおもってくらがりへ
そっと目を閉じた
「白い壁が暖かい陽に染って 綺麗な街をこえていると」の部分は、この曲の中では強めに歌っているパートです。
フレーズの語尾は1番のAメロと違い、フレーズによって伸ばしたり切ったりしています。
「なんだか悲しくなったんだ」の「だ」は、「だあ」と投げやりな感じで語尾を強くして歌ってみてください。
サビ
あかねいろのそらをながめながら 肩にもたれかかって
ゆめみたいな日常がいつしかありました
寄り道は気づかないしあわせの形だね
変わらない階段と景色を刻んで
まどろみの中へまどろみの中へ
最後のサビは転調して半音上がりますので、息も少し強くなると思います。
最高音は「あかね」の「ね」のF5の音です。
「ゆめみたいな日常が」のウィスパーボイスと地声の切り替えは難しいのですが、歌詞の意味合い的にも重要な表現だと思いますので、ぜひ真似てみてください。
2回目の「まどろみの中へ」は語尾を伸ばしていますが、ビブラートはかけていません。
ビブラートをかけてしまう癖がある人は、ノンビブラートの練習もしてみてください!意外と難しかったりします。
最後サビ
茜色の空の下 子供が笑ってる
夜明けの海に涙沈めた
最後は一気に1オクターブ下がってサビと似たようなメロディーを歌っています。
最低音がD3の音なので、女性では出ない方もいると思います。
低い声を出す場合は、なるべく鼻に声を響かせて口角と眉毛をグッとあげて練習してみてください。
まとめ:「クリーム」歌い方!yamaさんのエモい雰囲気づくりを解説。
お疲れ様でした。
今回のyamaさんもめっちゃエモいですね。こういうスローな楽曲の方がyamaさんは得意なのでしょうか?
yamaさんはほとんどウィスパーボイスで歌っているのですが、ウィスパーボイスで一曲丸々歌うと息の使う量がかなり多くなるので疲れますよね。高い声の連続とはまた違った疲労感を感じると思います。
「クリーム」の楽曲プロデューサー:くじらさんの余談
前作「春を告げる」がバズっている中でリリースされた「クリーム」。
今回もくじらさんが楽曲のプロデューサーです。
そんなくじらさんは、実は歌も歌えるんですよね。
やばくないですか?めっちゃ良いですよね。歌わないのが凄くもったいないなと思ってしまいました。
今後もセルフカバーや、くじらさん自身が歌う楽曲のリリースも楽しみです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。