ボイトレ

藤原聡さん(ヒゲダン)の歌い方、高音はミックスボイス?地声?

Official髭男dismが大ヒットしていますが、特にボーカル藤原聡さんのハイトーンが魅力的ですよね。

2019年に「Pretender」がヒットし、プロアマ問わず本当に色々な方々が歌ってみた動画をアップしていますよね。

キーがとても高いのでなかなか歌えずに苦戦している人も多いと思いますが、
藤原聡さんはキーボードを弾きながら難なく歌っています、、、凄いです。

EXILE ATSUSHIさんもご自身のYouTube動画で酔っ払いながら「Pretender」を歌っていましたが、「高いっ!!」と辛そうにおっしゃっていましたね。

ちなみにEXILE ATSUSHIさんは原曲キーで歌っていましたが、一部をファルセットに切り替えて歌っていました。それがEXILE ATSUSHIさんらしくてまた良かったです。

 

さて、そんなハイトーンが魅力の藤原聡さんですが、

高い部分は地声で歌っているのか?

はたまたミドルボイス(ミックスボイス)で歌っているのか?

と言う質問をとても多くいただきます。

 

なので、今回は藤原聡さんのハイトーンについて解説していきたいと思います。

ハイトーンを出したいと言う方は是非参考にしてみてください。

藤原聡さんの歌い方、高音はミックスボイス?地声?

まずはミドルボイス(ミックスボイス)についてですが、色々な解釈があります。

呼び方もミックスボイスが一般的でしたが最近ではミドルボイスとも呼ばれています。

日本でミックスボイスと呼ばれている発声方法が英語圏ではミドルボイスと呼ばれているので、それが浸透してきたんだと思います。

ミドルボイス(ミックスボイス)は
通常の地声の発声時の声帯の状態より、声帯を長く伸ばして声帯の厚みを薄くさせ、地声よりも高い音域を出しながらも地声に近い強めの声を出す発声方法

だと僕は解釈しています。

ですが、人によってはミドルボイス(ミックスボイス)は裏声を強く太く聞こえるように発声する声、と言う解釈をしている方も沢山いらっしゃいます。

どちらにしろ、地声よりは少し声が細くて弱くなる場合がほとんどです。

なので、地声との差を埋めるのにボーカリストは苦労します。

ここで今回は、藤原さんの高音の発声はどちらなのかを、僕なりに聴いて研究した答えを解説していきたいと思います。

藤原さんの地声を研究

まずは藤原さんの地声について解説していきたいと思います。

喋り声は

  • 重さ→軽い
  • キー→高い
  • 声質→少しハスキー

に聞こえます。

続いて歌声での地声は

  • 重さ→軽い
  • 声質→息が多めで少しハスキー
  • 声量→小さめ

に聞こえます。

ここでまず、喋り声が軽くて高い人の特徴としまして、

声帯の大きさが小さめで高い声が出やすいということが共通して言えます。

そして声帯が小さいので喉仏があまり出ていません

そうなると、
声帯が大きくて喉仏がしっかり出ている男性の最高音がG4〜A4ぐらいであるのに対し、
声帯が小さくて喉仏があまり出ていない藤原さんのような方は地声でB4やC5ぐらい
まで出る可能性があります。

その時点で、高音発声においてはとても有利になります。

ですので藤原さんは高音発声が得意な声帯の持ち主だと考えられます。

藤原さんの高音を研究

次に藤原さんの高音発声について研究してみた解説をしていきます。

藤原さんのように声帯が小さくて喉仏があまり出ていない男性の声は、

地声〜ミドルボイス(ミックスボイス)〜裏声の声質の差が少ない

という事も特徴として挙げられます。

 

別の記事で、女性の声は地声と裏声の声質の差が少ないと言うお話をしましたが、

それと同じで声帯が小さめの男性の声も地声と裏声の声質の差が少なくなります。

ですので、聴感上の地声〜ミドルボイス(ミックスボイス)〜裏声の切り替えについても

声帯が大きめの人に比べると有利になります。

 

そして藤原さんの歌い方ですが、

地声で歌っているであろう低めのパートは息が多めで声量も抑えぎみに歌っています。

そして高音になると息が少なくなり、声量も大きくなり声が少し強くなっています。

このように発声することにより、元々強く太く発声できる地声を弱めにし、地声に比べると細くて弱くなるミドルボイス(ミックスボイス)を強めに発声することによって、お互いの声質を近づけて声質の差を無くすことができるんです。

藤原さんのように綺麗に高音まで歌い上げる場合は、この

お互いの声質を近づけて声質の差を無くす

という事がとても重要だと僕は考えています。

声帯と息の支えのバランスを整えて発声していないと喉が上がってしまいハイラリンクス状態になってしまったり、声が裏返ってしまったりします。

なので、藤原さんは元々高音が得意な声帯を持っていて、さらにご自分のミドルボイス(ミックスボイス)の出し方を研究し、練習を繰り返して今の安定したミドルボイス(ミックスボイス)を使えるようになったのではないかと思います。

さらに藤原さんは、「ベルティングボイス」という発声法でパワフルな高音を発声しているようです。

ベルティングボイスとは、声帯を引き伸ばして通常の地声では出せない高音を地声で出す発声法です。

ベルティングボイスについて詳しくは、下記の記事を参考にしてみてください。

トキ
トキ
ミドルボイス(ミックスボイス)やベルティングボイスを出せるようになっても、歌の中でしっかりコントロール出来るようにするまでにはさらに練習が必要になりますので、頑張りましょう。

まとめ:藤原聡さんの歌い方、高音はミックスボイス?地声?

という事で今回はOfficial髭男dismのボーカル藤原聡さんの発声について研究して解説してみました。

藤原聡さんの高音が地声なのか?ミドルボイス(ミックスボイス)なのか?については、
本人にしかわからない。

というのが正直なところですが、おそらく今回解説させていただいように、藤原さんはミックスボイスとベルティングボイスを多用して発声しているのではないかと僕は思っています。

ちなみにですが、

自分が地声で歌っているのかミドルボイスで歌っているのか裏声で歌っているのか、自分でも分からない。

という方もたまにいらっしゃいます。

さらに話し声がほとんどミドルボイス(ミックスボイス)や裏声という方も女性では多いです。

よく「ナチュラルミックス」と僕らは呼んでいますが、

そのような発声をしている方は自然とミドルボイス(ミックスボイス)ができているので、

あとはその声の響きを強くして声に力強さを与えたり声量をアップしたりという練習が

必要になってきます。

トキ
トキ
ナチュラルミックスの方は声量があまり大きくないという共通点もあります。

という事で、上手な人の歌声を沢山聴いて研究して、自分の発声も研究してみてください。

Official髭男dismの「Pretender」や「ミックスナッツ」の歌い方解説の記事もありますので、良かったら読んでみてくださいね。

トキ
トキ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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