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がなり声の出し方を歌い手さん(超学生さん・Adoさん)で解説

がなり声の出し方が上手でかっこいい歌い手さんが多く、同じようながなり声で歌いたいと思っている方は多いと思います。

今回は、2種類のがなり声を2人の歌い手さん(超学生さん・Adoさん)の歌い方を参考に、2種類のがなり声の出し方と練習方法をそれぞれ解説していきます。

がなり声の出し方を歌い手さん(超学生さん・Adoさん)で解説

がなり声は、主に下記の2種類があります。

  1. ゴロゴロとしたがなり声(超学生さんタイプ)
  2. ジリジリとしたがなり声(Adoさんタイプ)

超学生さんは、がなり声のお手本とでも言うべきゴロゴロとしたダイナミックながなり声を上手に使う歌い手さんです。

対して、Adoさんは、超学生さんのゴロゴロとしたがなり声に比べて、ジリジリ・ビリビリとしたようながなり声をよく使われています。

どちらも楽曲にダイナミックな味付けをすることができるので、使いこなせるようになったら表現の幅が広がりますよね。

それぞれのがなり声の特徴と出し方を、順番に解説していきます。

ゴロゴロとしたがなり声(超学生さん)

まずは超学生さんのがなり声を聴いてみましょう。

超学生さんが歌う「ボッカデラベリタ」という曲ですが、出だしからがなり声でうたっていますね。超学生さんのがなり声からは、凄い迫力と声量を感じます。

超学生さんの声帯は、おそらく大きめです。そのため、喉の横からのシルエットを見ると、喉仏が少し出ています。

声帯が小さい人は、喉仏の部分を横から見ても全く突起していません。

そんな超学生さんのがなり声の出し方ですが、仮整体をしっかり閉じて、強い息を仮声帯に当てる事によって出す出し方です。

がなり声を発声している時、仮声帯は閉じたり開いたりを繰り返します。

それによってがなり声特有のゴロゴロとした音が鳴ります。

練習方法

練習方法ですが、下記の手順で行ってみてください。

  1. 低い声で「ヴヴン」と咳き込みます(この咳込み声が、がなり声です)
  2. その咳き込み声を「あ」に変えます
  3. 「あいうえお」と、言葉を変えて咳き込み声を出していきます
  4. 音の高さも変えていろいろな音程で発音してみましょう

①〜④をしっかり出せるようになったら、歌の中でがなり声が出せるようになっているはずです。

ジリジリとしたがなり声(Adoさん)

それでは次にAdoさんのがなり声を聴いてみましょう。

Adoさんが歌う「うっせぇわ」です。

低音域のフレーズから始まり、一気に高音域になるとがなり声に変わります。

超学生さんのゴロゴロとしたがなり声とは少し質感が違いますよね。

Adoさんのがなり声も、しっかりと閉じた仮声帯に息を強く当てて出しているのですが、Adoさんのがなり声は、閉じた仮声帯が発声中もギュッと閉じたままで、強い息があたっても仮声帯がほとんど開いていない状態をキープしないと出ません。

仮声帯がギュッと閉じたままであると、左右の仮声帯同士が細かくぶつかって、ジリジリ・ビリビリとしたようながなり声が出ます。

練習方法

練習方法ですが、下記の手順で行ってみてください。

  1. ツバをゴクンと飲み込み、仮声帯が閉まる感覚をつかむ
  2. 口を大きく開け「ハー」と息を吐く
  3. 口を開けたまま息を止める(この時、声帯が閉まります)
  4. さらに、①の仮声帯が閉まる感覚に喉を近づけます。(下顎を下げ、舌根を下げると仮声帯が閉まりやすくなります)
  5. 声帯と仮声帯が閉まっている喉の状態を作ったら、お腹から強い息を出し、声にします。(言葉は「ハ」か「ア」が出しやすいと思います。)

声を出した時に、声帯と仮声帯がしっかりと閉じたままの状態をキープしないと、がなり声の成分は無くなります。

ですので、何度も練習して声帯と仮声帯を閉める筋力を鍛える必要があります。

注意点

Adoさんタイプのがなり声は、左右の仮声帯が何度も激しくぶつかり合うため、超学生さんタイプのがなり声よりもさらに喉を痛めやすいです。

Adoさんご本人も、「喉を壊すから真似しないほうがいい」とツイートしていました。

そのぐらい、喉を酷使して出しているという事です。

まとめ:がなり声の出し方を歌い手さん(超学生さん・Adoさん)で解説

お疲れさまでした。

超学生さんとAdoさん、どちらのがなり声もとてもかっこいいのですが、少なからず喉を痛めますので、がなり声の練習のし過ぎや、がなり声での歌い過ぎには十分に気をつけてください。

超学生さんの「ボッカデラベリタ」の歌い方や、Adoさんの「うっせうぇわ」の歌い方解説記事もありますので、練習している方は是非読んでみてください。

トキ
トキ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
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